この記事では、キャンプにおける基本的なマナーについて紹介していきます。
こんな方におすすめの記事です
- これからキャンプを始めたい
- キャンプのマナーを知っておきたい
基本的なマナーを知らずにいると、周りから白い目で見られたり、時には注意されたり…お互いが気持ちよくキャンプを楽しめなくなってしまいます。
知らないことが原因で、せっかくのキャンプを台無しにしないために、この記事では知っておきたい最低限の「キャンプのマナー」を紹介します。
ご自身と周囲の方が、気持ちよくキャンプを楽しむためにも、参考にしていただけると嬉しいです。
あいさつをしよう
キャンプに限ったことではありませんが、あいさつは大切です。
とは言え、「キャンプ場ですれ違う全ての人にあいさつをする」という極端な意味ではありませんよ。
あいさつをすることで、お互いが気持ちよくキャンプを楽しめる場面もあるので、紹介しますね。
キャンプ場に到着したときにあいさつしよう
「フリーサイト」と呼ばれる場所は、明確な区画分けがされていません。
ご自身が利用したいなと思ったスペースがあったとします。
すぐ側で、すでにキャンプをされてる方が居れば、「こんにちは。隣いいですか?」と一声かけるだけでも、相手の方は気持ちが良いものですよ。
また、初心者の方は特に、こうした一声をご自身から発することで緊張も和らぎますので、ぜひ実践してみてくださいね。
音に気をつけよう
私は年間30泊ほど、ソロキャンプを楽しんでいますが、キャンプをしていて気になるのが周囲の音です。そのため、私も自分の発する音には気を付けています。静かなキャンプ場だからこそ、普段は意識しないような音でも気になってしまうんです。
ここでは、キャンプ場で気になる音に関するマナーを紹介します。
話し声に注意
キャンプをしていると、どうしても開放的になり仲間との時間が楽しくて、つい盛り上がる気持ちもわかります。しかし、大声での談笑は周囲には迷惑となってしまいます。ご自身が楽しむことも大事ですが、周囲の方も楽しめるよう他人への配慮も大事です。大人としてのエチケットだと思いますので、注意しましょう。
音楽や楽器
こちらも、話し声と同様に周囲への配慮が必要です。音楽を楽しみたい気持ちもわかりますが、静かな時間を楽しみに来ている方もいらっしゃいます。
ドアやトランクの開閉音
荷物の出し入れのために、ドアやトランクを開け閉めしますよね。こうした開閉時の音は、多少仕方ないものだと思います。しかし、あまりにもドアの開閉の回数が多かったり、夜遅くにドアの開閉をすると、中にはその音が気になる方もいらっしゃいます。
ドアやトランクは、バタンと音を出さなくても、半ドアの状態から押し込むことで閉めることができますので、一度チャレンジしてみてください。
薪割りの時間について
日中の薪割りであれば問題ありません。ただ、夜遅くや早朝の薪割りは迷惑でしかありません。初心者のうちは、薪の消費スピードが把握しづらいと思いますが、夜に使う分や翌朝に使う薪の量を考慮して、事前に準備を済ませておきましょう。
楽しくて、はしゃいでしまう気持ちもわかります。しかし、他の方も周囲に居ることを理解したうえで楽しむことが大切です。普段は気にならない音でも、静かなキャンプ場では意外と耳障りになってしまうものです。無音で楽しむことは無理ですが、周囲への気遣いを忘れないように心がけましょう。
他人のサイトに立ち入らない
「サイト」とは、キャンプをするためのスペースのことです。
サイトには、境界線によって明確に区分けされた「区画サイト」と、広い敷地の中で自由に場所を選択できる「フリーサイト」があります。
区画サイトであっても、フリーサイトであっても、他人のサイトに立ち入ったり、横切るのはマナー違反です。
立ち入ることにより「不快感を与えてしまう」という問題だけではありません。
ロープやペグに足をかけてしまうことで、怪我をしたり相手のキャンプ道具を壊してしまうリスクもあるからです。
そうならないためにも、近づかないようにするぐらいが、ちょうど良いと思います。
また、夜は視界も悪いため、うっかりロープやペグに足を掛けてしまう危険もあります。
日中の明るいうちに、トイレや炊事場までの安全なルートを確認しておきましょう。
フリーサイトの場合、他人のサイトの境界線が目で見て把握できません。トラブルの回避のためにも、移動の時には十分に距離をとることが大事。トイレや炊事場までのルートは、日中の明るいうちに確認しておきましょう。
キャンプ場をきれいに利用しよう
キャンプ場に限ったことではありませんが、お借りしたものをきれいに使って返すのは当然のことです。ご自身のサイトや共有スペースなど、きれいに使うことを心がけましょう。
後片付けをきちんとする
①ゴミや焚き火跡を残さないように片付けて帰りましょう。
②食器に残った食べ残しを炊事場のシンクに流してしまわないようにしましょう。事前にゴミ袋に捨てることで洗い物も楽になりますよ。
キャンプ場の草木を傷付けてはダメ
①生えてる木を切ったり、枝を折るなどして焚き火の薪として使用するのはダメです。そもそも水分の多い生木を燃やそうとしたところで、煙が出るだけで上手く燃えません。
②芝生のサイトで焚き火を行う場合も、注意が必要です。焚き火の熱によって芝生が死んでしまいます。火床の高い焚き火台を使用し、難燃シートを敷いたり、火床の下に余った薪を並べるなどして、芝生にダメージのない工夫をしましょう。
焚き火で残った炭や灰を地面に埋めるのは厳禁
炭は土に埋めても自然に帰ることはありません。キャンプ場に処分できる場所があれば、必ず所定の場所に捨てるようにしましょう。キャンプ場で処分できない場合は、自宅に持ち帰り地域のルールにしたがって各自で処分しましょう。
キャンプ場内の草木を大切に!
きれいに使って、元通りにして帰ることを意識しましょう。
キャンプ場のルールを守ろう
キャンプ場によってルールはさまざまです。WebサイトやSNS等を使って事前にキャンプ場のルールを確認しておきましょう。
ほんの一例ではありますが、こんなルールもありますよ!を紹介します。
ときどき見かけるキャンプ場のルール
- ゴミはすべて持ち帰り。
- 消灯時間やクワイエットタイム(静かに過ごす時間)がある。
- 夜になると出入りが出来ない。
- 焚き火台の使用時に、難燃シート等を義務付けている。
- 炊事場以外での火気の使用が禁止されている。
キャンプ場に着いてからルールを知っても、対処が難しいこともあります。そうならないためにも、事前にキャンプ場のルールを確認しておきましょう。
まとめ
知っておきたい最低限の「キャンプのマナー」のまとめ
- あいさつをしよう
- 音に気をつけよう
- 他人のサイトに立ち入らない
- キャンプ場をきれいに利用しよう
- キャンプ場のルールを守ろう
知らないことで、ついついやってしまいそうなマナー違反もあると思います。
しかし、ここで紹介したマナーの多くは、周囲への気遣いを心がけていれば実践できます。
他に細かいマナーもあるとは思いますが、まずは今回紹介した最低限のマナーを意識してみて下さい。
あとは、周囲への配慮を忘れなければ、みんなが気持ちの良い時間を過ごせますよ。