
この記事は、ソロキャンプ初心者さんに向けた内容となっております。
- ソロキャンプを始めたい
- どんなテントを選べばいいの?
- テント選びのポイントが知りたい!
テントは、キャンプ道具の中でも主役級のアイテムです!
それだけに、どんなテント選べばいいの?とお困りの方も多いはずです。
そこで、「はじめてのソロキャンプ用テントの選び方完全ガイド」を作ってみました!
この記事では、テントの種類や特徴、テント選びのポイントなど、分かりやすく解説しています。
最後まで読んでいただくと、あなたにぴったりのソロテントが見つかる内容となっていますので、初めてのテント選びの参考にしていただけると嬉しいです。
テント選びのポイント
テント選びのポイントは、以下の7つです。
- はじめてのテントは、コスパを大事
これからソロキャンプを始める方は、道具一式を揃えなくてはいけません。
それなりに初期費用もかかります。
ただ、高価でなくても実用的なテントはたくさんあります。
ポイントを理解することで、コスパの良いテント選びができますよ。 - テントの種類と特徴を知る
ソロキャンプ用テントは、3種類あります。
まずは、それぞれの特徴を知って起きましょう。 - テントパーツの素材と特徴を知る
テントの生地やポールにも、種類があり特徴が異なります。
テントの性能や価格に影響するポイントです。 - テントの耐水圧をチェック
キャンプでは、急な雨に降られることもあります。
雨の日でも安心な、テントの耐水圧を知っておきましょう。 - キャンプ場までの移動手段を考える
テント選びに置いて、移動手段は重要ポイント。
サイズや重量から、テントを絞り込みましょう。 - キャンプをする季節や天候を考えよう
キャンプに出かける季節や天候によっても、テント選びは異なります。
キャンプを実際にやったみたい環境に合わせて、テントを絞り込みましょう。 - 自分の好みのキャンプスタイルを見つけよう
キャンプスタイルは、人それぞれです。
テーマや色など、周りを気にせず好きなものを選びましょう。
ここからは、7つのポイントを順番に詳しく解説していきます。
はじめてのテントは、コスパが大事

はじめてのテント選びにおいて、コスパは大事です。
なぜなら、高価なテントでなくてもソロキャンプを十分に楽しめるからです。
例えば、電化製品や車の購入もそうですが、誰もがフラッグシップモデルを購入するわけではありません。予算や使用目的の範囲で、ご自身にとって必要十分な機能を満たしたものを選ぶはずです。
もちろん、テント選びも同じです。
ご自身にとって必要十分な機能を備えたテントを知るには、テント選びのポイントを知ることが大切です。
テントの種類や、使われている素材の特徴などを理解し、ご自身がどういうキャンプをしたいのか考えることで、あなたにピッタリのテントが見つかりますよ。
ソロキャンプ用テントの種類と特徴

テントは、その構造によって何種類かに分類されます。
もちろん、ソロキャンプ用のテントも同様です。
テント選びにおいて、構造やその特徴を知ることは重要ですので、詳しく解説していきますね。
テントの形状による分類
ソロキャンプ用テントの形状による分類は次の3つです。
- ドーム型テント
- 半球体の形状をしたテント。
2〜3本のポールが骨格の役割をし、テント形状を維持する構造です。
テント本体の高さが低いことから、風の影響を受けにくいメリットがあります。 - ワンポールテント(ティピーテンド)
- ソロ用テントでは、4〜6角錐の形状をしたテントが一般的。
中心に立てた1本のポールを、テントの端で固定したペグで支える構造です。
ペグに加わる力が大きいので、長さと強度のあるペグが必要です。
20cm〜25cm程度の、「鍛造ペグ」や「チタンペグ」がおすすめ。
ソロ用テントでも、テント内は広く中心部は高さがあるため、雨や冬にテント内で過ごすようなキャンプスタイルにも向いています。 - パップテント(シェルターハーフ)
パップテントは軍幕の一種です。
軍幕とは、アメリカ軍やドイツ軍といった、〇〇軍で使用されていたシェルターのこと。
軍幕にはワンポールテントもあるのですが、「軍幕=パップテント」という認識をされている方がいるほど、パップテントは人気と知名度が高いテントです。
構造は、2本のポールをペグとロープで形状を維持する構造です。
パップテントもペグに加わる力が大きいので、ワンポールテント同様に長さと強度のあるペグが必要です。
テント内は、高さは無いが床面積は広いのが特徴。
また、キャノピーの面積が広いので、タープを張らなくても雨や日差しを十分に防ぐことができます。
テントの構造による分類①
- 自立式テント
- ドーム型テントが、自立式テントに該当します。
ペグで固定しなくても、テントが自立する構造です。
テントを組み立てた後に、設置場所を自由に選択できる特徴もあります。 - 非自立式テント
- ドーム型テント以外がこれに該当します。
ポールとペグやロープを使用し、テントの形状を維持します。
テントの構造による分類②
- ダブルウォールテント
- フライシートとインナーテントある2重構造のテントのこと。
テント内側の結露が少ないのが特徴です。
また、インナーテントがあることで、寝袋や荷物がフライシートの結露に触れて濡れるリスクが少ない。 - シングルウォールテント
- インナーテントが無く、テントの壁が1枚構造のテントのこと。
インナーテントが無いので、軽量でテント内のスペースが広く使えます。
結露したときに、寝袋や荷物が直接触れてしまうことで、濡れてしまうリスクがあります。 - フロアレステント
- テントの床部分が無いテント。
テント内でも自然に触れることができるのが特徴。
床が無いことで、床部分の破損を心配する必要がありません。
雨の日に、濡れた地面から寝袋や荷物が濡れない工夫が必要です。
テントパーツの素材と特徴

ここでは、テントの細かいパーツは抜きにして、テント選びにおける重要なポイントに絞って紹介します。
テントの性能と価格に直結する部分になります。
テントの生地
- ポリエステル
- 最も一般的でコスパの高い素材です。
軽量でコンパクト。
吸水性が低く、濡れても重くなりにくい。
熱に弱く、火の粉が触れると穴が空く。 - コットン
- 自然素材の生地で、ナチュラルな風合いのある生地。
生地は重く、かさばりやすい。
吸水性が高いので、雨や湿度でテントが重くなる。
通気性がよく、暑い時期でもテント内が涼しい。
また熱に強く、火の粉が触れたぐらいでは穴あきもほぼ無い。
使用後しっかりと乾燥させないとカビが生えやすい。 - ポリコットン(T/C)
- ポリエステルとコットンの混紡素材。
帝人と東レが共同開発した「テトロン」というポリエステルがあり、このテトロンとコットンの混紡素材がT/C(TC)と呼ばれています。
生地の特徴は、良くも悪くもポリエステルとコットンの中間といった感じです。
ただ、それぞれの弱点を補ったバランスの取れた人気の生地です。
使用後しっかりと乾燥させないとカビが生えやすい。 - ナイロン
- 柔軟性があり、とても軽量な素材。
軽量でコンパクトなテントに使用されます。
吸水性も低いので、乾燥も早い。
ポリエステルに比べ、高価。
ポールの素材
- グラスファイバー(FRP)
- ガラス繊維を樹脂で固めてできたポール。
アルミ合金製のポールに比べ、強度は劣るが安価。 - アルミ合金
- アルミ合金は、何種類もあります。
テントやポールによく使用されているアルミ合金は
A6061やA6063、A7001、A7075など、さまざまな種類が使われています。
A7075は超々ジュラルミンと呼ばれ、耐力505(N/mm2)と、丈夫な材料です。
(耐力は、材料の丈夫さといった程度の認識で十分です。)
また、A7001の耐力は、A7075を上回る625(N/mm2)です。
耐力の数値が高ければ丈夫ということになりますが、実際には経年劣化による破損の可能性は、耐力数値だけでは判断できません。
ただ、「アルミはグラスファイバーのポールよりも丈夫」という認識で十分です。
テントの耐水圧をチェックしよう

- 耐水圧
- 耐水圧は、染み込もうとする水に対する、生地の防水性の数値です。
数値が高ければ、防水性が高いと言えます。
テントにおける耐水圧は、1500〜2000mmあれば雨の日も問題ありません。
ちなみに、一般的な傘は耐水圧300〜500mmと言われています。
また、耐水圧の数値が高くなることで浸水のリスクは軽減しますが、同時に通気性も低下します。
「耐水圧が高ければ良い。」というものでもないので、まずは耐水圧が1500mm以上あることを確認しましょう。
自分にあったテントを絞り込んでいこう

移動手段からテントを絞る
テントは、キャンプの道具の中でも、サイズ・重量ともに大きなキャンプ道具です。
移動手段によっては荷物の量に制限があるため、収納サイズや重量がテント選びの重要なポイントになります。
- 自動車での移動
- ソロキャンプの荷物量であれば、テントのサイズや重量を気にせず選択できます。
ソロ用テントに限定することも無いので、テント選びの自由度が高いと言えます。 - バイクでの移動
- バイク移動では、重量よりもコンパクトさがポイント。
バイクの排気量や積載方法にもよりますが、ソロ用テントであれば、自由度の高いテント選びが可能です。 - 自転車・徒歩での移動
- 重量と収納サイズが重要なポイント。
自転車やバックパック1つでキャンプに行くなら、テントの重量は2.5kg以下を目安に選ぶことをおすすめします。
キャンプに行く季節や天候で絞る
テント選びにおいて、キャンプを行う天候は大事なポイントです。
また、キャンプ当日の天候だけではなく、帰った後のメンテナンスも考慮しテント選びを行うと、購入後に「こんなはずじゃなかった…」という失敗がなくなりますよ。
- 春から秋の晴れた日にしか行かない
- こういう方は、テントの選択肢が広く、正直どんなテントを選んでも問題ありません。
- 雨でもキャンプに行きたい
- こんな方は、テントの耐水圧をしっかり確認しておきましょう。
濡れたテントを持ち帰ることを想定し、どのように乾燥させるかもテント購入前に考えておきましょう。
ご自宅にテントを設営できるほどのお庭があれば問題ありません。しかし、そうでない方は注意が必要です。
ソロ用の自立式テントであれば、組み立てたテントをマンションのベランダで乾燥させることができます。
非自立式テントとなると広げて乾燥させることが困難です。近所の公園や河川敷など、広げて干せる場所があるか確認しておきましょう。 - 冬でもキャンプに行きたい
- 冬のキャンプでは、寒さ対策がポイントになってきます。
テントによっては、テントの裾に「スカート」と呼ばれる生地があります。
スカートは、テントと地面の隙間をふさぐことで、冷たい風が吹き込むのを防いでくれます。
冬のキャンプでは、こうしたスカート付きのテントも選択肢の一つとして検討してみてください。
また、スカートが無くても、ソロ用のコンパクトなドーム型テントであれば、自分の体温でテント内の温度が上がりやすいのでおすすめです。 - 冬に薪ストーブを使いたい
- テント内やテントの近くで、薪ストーブを使用される場合は、熱や火の粉に強いコットンやポリコットン(T/C)素材のテントがおすすめです。
デザインやスタイルでテントを絞る
「移動手段」や「使用環境」で、ある程度テントが絞られてきたら、最後はご自身の好みで選択すればOKです。
デザインやキャンプスタイルに合わせて、テント選びを進めましょう。
- 無骨キャンプスタイル
- 無骨スタイルは、黒やミリタリーカラー(カーキ、オリーブ、ベージュ)と相性が抜群。
中でも、ポリコットン素材のパップテントがとても人気ですが、車以外の移動手段では、重量面がネックになってきます。
パップテントでなくても、ドーム型テントやワンポールテントにも、かっこいいミリタリーカラーのテントがありますので、そちらもご確認くださいね。 - 個性派キャンプスタイル
- 「テント=自然に溶け込む色」で選ぶ必要はありません。
ビビットな色のテントも個性的でお洒落です。
実際にドーム型テントやワンポールテントは、カラーバリエーションも豊富です。ご自身が好きな色でキャンプを楽しむのが大事ですよ。 - ミニマルキャンプスタイル
- 荷物の制限がある方におすすめのキャンプスタイルです。
ポリエステルやナイロンといった、軽量な生地のテントがおすすめです。 - コスパ重視スタイル
- ソロキャンプは初めてだし、そもそもスタイルとか言われてもわからない。
今はとにかくソロキャンプを始めたい!という方は、コスパ重視でテントを選ぶのもおすすめです。
近年のキャンプブームのおかげで、低予算(5000〜10000円)でも実用的でコスパの高いテントがたくさんあります。
最初のテントはコストを抑えて、欲しいテントが見つかったときのために、軍資金を残すのも選択肢の一つですよ。
まとめ
はじめてのソロキャンプ用テント選びのポイント
- はじめてのテントは、コスパを重視しよう。
- テントの種類と特徴を知っておきましょう。
- テントの生地にも種類があって、性質が大きく異なるりますよ。
- テントの耐水圧は1500mm〜2000mmあれば、雨の日も安心。
- 移動手段を考慮して、テントのサイズや重量をチェックしよう。
- キャンプ当日の天候と、テントを持ち帰った後のメンテンナンスも想定しよう。
- キャンプスタイルは、人それぞれ。好みのデザインを選ぼう。